<おすすめの列車>大阪人のサンライズ瀬戸・出雲の使い方
用途はいろいろ、サンライズ瀬戸・出雲。
「サンライズ瀬戸・出雲」「サンライズエクスプレス」は、皆さんご存知の通り、東京~高松・出雲市を走る、夜行寝台特急列車です。
この列車、東京と中国・四国地方を結ぶ役割がメインで、大阪では一般的にあまり馴染みがありません。しかし、大阪発着でも意外といろんな使い方ができます。いくつか例を挙げてみましょう。
(1)関西から東京に向かう夜行列車として
東京行きの上り「サンライズ瀬戸・出雲」は、深夜、三ノ宮駅(0:11発)と大阪駅(0:33発)に停車します。ですので、三ノ宮や大阪から東京に向かう夜行列車として利用できます。なお、東京発の下りの「サンライズ」は、大阪にも三ノ宮にも停車しません。
(2)姫路から三ノ宮・大阪への終電として
東京行きの上り「サンライズ瀬戸・出雲」は、姫路から大阪に向かう最終電車です。普通車指定席の「ノビノビ座席」なら、指定席の特急料金(「スーパーはくと」「はまかぜ」「らくラクはりま」と同じ価格)で利用できるので、大阪から姫路に出かけて遅くなった時に利用できます。
なお、寝過ごして大阪を出発してしまうと、次は静岡まで降りられないので、要注意です。
【ちょっとお得な情報】
あまり知られていませんが、「ノビノビ座席」の指定席も、J-WESTカード会員専用の「eきっぷ」の対象。「eきっぷ」なら、姫路から大阪までの特急料金は930円、三ノ宮から大阪までは660円(2022年3月現在)。自由席特急券と同程度の価格で、サンライズを利用できます。(↓写真は、私が利用した「eきっぷ」)
「eきっぷ」を使うためには、「J-WESTカード」が必要です。年会費無料ですので、鉄道好きなら、とりあえず申し込んでおいて損はありません。
(3)出雲市・高松から姫路・三ノ宮・大阪へ直通
出雲市・高松から大阪に向かう時も、上りのサンライズを使うことができます。通常は岡山駅で「マリンライナー」や「やくも」から新幹線へ乗り換えが必要ですが、サンライズなら乗り換え不要なのが最大のメリットです。
なお、岡山駅での乗り換えが手間でなければ、岡山駅で新大阪行き山陽新幹線「みずほ」に乗り換えると、日付が変わる前に大阪に到着することも可能です。
(4)出雲市から大阪に向かう最終列車として
(3)と一部重複しますが、出雲市から岡山までの最終列車は「サンライズ出雲」になります。出雲市や松江・米子に少しでも長時間滞在したいなら、帰りはサンライズ出雲が最適です。大阪まで乗り換えなしでゆっくり移動することもできますし、岡山で新幹線「みずほ」に乗り換えて新大阪に向かうこともできます。
(5)東京から大阪への移動でも利用できる!?
下りのサンライズ瀬戸・出雲は、大阪駅に停車しません。東京を22時頃出発し、深夜の停車駅は浜松まで。大阪では乗降できず、翌朝最初の停車駅は姫路(5:25着)です。
しかし、これで諦めてはいけません。東京から一旦大阪を通り過ぎて姫路でサンライズを下車し、大阪に戻ってくると、7時前に大阪駅に到着することができます。(2022年3月現在、姫路から新幹線で新大阪6:31着、新快速を利用すると大阪駅6:48着。)
夜行バスが苦手だけど夜間に移動したい方や、どうしてもサンライズに乗りたい方には、利用価値のある方法です。大阪周辺で仕事をしているなら、出勤時間にも間に合いそうですね(笑)
以上、大阪人が「サンライズ瀬戸・出雲」を便利に使える方法をまとめてみました。
参考にしていただければ嬉しいです。